青少年ネット規制について

法律や経済の専門家が、ネット情報のフィルタリングを法で強制すべきだと書いているのを見ると、自分は何かを見落としているのかと不安にならなくもないけど、今のところやっぱりまだ自分の方に理があるように思うんだよな。

法律でフィルタリングを義務づけるということは、フィルタリングが(少なくともある程度は)有効だと思っているってことだ。ということは、フィルタリングで青少年が(少なくともある程度は)守れるということだ。

そして、フィルタリングが有効に働く、フィルタリングソフトの入れ場所は、家のPCだったり、子供の携帯電話だったりするわけだ。もちろん、プロバイダのプロキシサーバもあるが、PCと携帯でフィルタリングが機能すれば、プロキシサーバに入れる必要はない。

だったら、自分の子供を守りたい親が、自分の管理のもとにあるPCと携帯電話にフィルタリング機能を入れれば、法律を作らなくても(ほぼ)同じ効果が得られるってことじゃないの?

それとも、「自分のサイトは有害だ」と自己申告させるところがポイントなの? あるいは、この法案には「親が守りたいと思っていない子供も守る」という趣旨もある? このどっちかなら、「有害」情報を規制するのは権力が介入しすぎだと思うなぁ。前者は表現の自由を侵害するし*1、後者は親を無視して子供に特定の価値観を植えつけることになりかねない。

どうもわからないなぁ。

*1:何を言ってもいいよ、国が定めた相手になら、では表現の自由は成り立たないと思うから。