こんにゃくゼリー規制賛成派の人には考えてもらいたい

こんにゃくゼリーを規制、つまり製造を禁止すべきだという意見に対して、では餅はどうなのだと反論されたときに、規制賛成派の人から出る再反論として「餅は歴史が長い」や「こんにゃくゼリーの危険性は一般に知られていない」などを見受けます。

でもその理屈からは、今後そのような食べ物を新しく作ることが一切できないということになりませんか。新しい食べ物は歴史もないし一般に知られているはずもありません。

餅がまだ発明されていなかった時代に、誰かが餅を作り、それは危険だからと政府が製造を禁止したらどうなっていたでしょう。飴はどうでしょう。ふぐをとって食べることは。魚の骨はいいのか。

食べ物だけではありません。新しくて、場合によっては有用だけど、使い方によっては危険なものは、まったく同じ理屈で禁止すべきだということになりませんか。道具にせよ、乗り物にせよ…それがどんなに私達に幸せをもたらしてくれるとしても。包丁、縫い針、はさみ、飛行機、自動車、これらが危険だからと製造が禁止されていたら、どうなっていたでしょうか。

新しいものが人間社会にうまく定着するのには時間がかかるものだと思いませんか。それを禁止という形で次々と潰してしまっては、多くのよいものを失ってしまうと思いませんか。餅と同程度ぐらいにしか危険でないこんにゃくゼリーが、日本の食文化のひとつとして定着しないとも限らないでしょう。

やるべきは規制でなく、広く皆が知ることでは。そのための言論の自由であり、表現の自由なのだから。