日本人の人権意識は信用できるのか

人権擁護法案関係でいろいろ考えたり調べたりしていて、ちょっと古いがこんな記事を見つけて驚いた。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/it/79523/

「この5、6年で人権侵害が多くなってきた」と答えた人は、前回調査(平成15年2月)に比べ5.8ポイント増の42.0%で、「人権侵害を受けたことがある」という回答も2.4ポイント増えて16・3%だった。自分が受けた人権侵害の内容(複数回答)では、「あらぬうわさ、他人からの悪口、陰口」が16.7ポイント増の47.4%で最多。次いで「プライバシーの侵害」(25.1%)、「名誉・信用の棄損、侮辱」(20.2%)の順だった。

あらぬうわさ、悪口、陰口は人権侵害だろうか。つまり、ひとは陰口をたたかれない権利を持っているのだろうか。また、名誉毀損や侮辱は、公の場では犯罪だが、個人の間でなされるときには人権侵害だろうか。つまり、ひとは侮辱されない権利を持っているのだろうか。

そのような権利は認められていない。そんな権利を主張した瞬間、その人はそれまで自分が持っていた表現の自由や幸福追求権を削られるのだ。

この調査結果を信じるとすると、日本人のほぼ半数は、単に「自分がやられるといやなこと」を人権侵害だと思っていることになる。なんということだ。

これだから人権擁護法案なんていう、昔からの言論弾圧の常套手段をそれと見抜けずに、何度も国会に出させたりするのだな。