振り込め詐欺対策や「対テロ」と金融危機

ちょっと嫌なことに気づいてしまった。

我々は、振り込め詐欺の被害がどうのという理由で、ATMからの引き出しや銀行送金に制限を受けている。たしか、テロリストへの資金がどうとかで、送金にも制限を受けていたような気がする。

しかし、銀行にあるお金は、我々のもののはずだ。

仮に金融危機が、いま、現実のものとなったとする。数日以内に銀行からお金がおろせなくなるかも知れない。そうしたら、普通は取り付け騒ぎが起きる。銀行は預金額分のお金を持っていないのだから。

ところが、振り込め詐欺うんぬんや対テロうんぬんのために、我々が一日に銀行から動かせる金額は制限されている。

ということは……

対テロがどうのとか、振り込め詐欺がどうのとかは、体のいい言い訳で(いや、もちろんそれも理由だろうし、役に立つとは思うけれど)、実は取り付けの影響を防ぐために、預金者が一度に動かせる金額を制限したのではないか?

今このときに海外市場がクラッシュする可能性を考えると……明日自分が手にできる円を考えると……そう考えない方が難しいのではないだろうか?